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Episode
牛にも地域にも
心配りができる牧場に
たなか牧場
田中 亮治 Ryoji Tanaka
鳥取県中部に位置する「たなか牧場」。父から受け継いだ牧場と地域との共存共栄を大切にしている田中さんがこの物語の主役です。
酪農家と地域の関わり方を大切に
私の牧場は50年以上前に父親が酪農を始めたことで誕生しました。たなか牧場は何度かの引っ越しの後、今の場所へと移ってきました。酪農を始めた当初から牛舎は自家施工で建てています。私は物心つく頃から酪農が身近な存在で、同世代の仲間がたくさんいた事もあり、自然と農業高校に進学し酪農家への道を歩みました。酪農家になった今、私は地域との関わりについて考えています。
特に気を付けているのは「匂い」です。私たちにとっては慣れた匂いですし、牧場だから仕方ないと割り切ることは簡単かもしれませんが、やはり近隣の理解と良い繋がりは大切にしたいので、餌の工夫など様々な対策に取り組んでいます。また、地域の皆さんには堆肥を家庭菜園用におすそ分けするなどして関係を築いています。気配りをすることで地域に愛される牧場づくりを心掛けています。
日本中で白バラ製品が愛される存在に
良い生乳を大山乳業の工場に届けるには牛のコンディションを常に良い状態に保つことがとても大切だと思っています。牛の行動、飼料の残り具合など常に気配りをすることを心がけ、何か違和感や変化を感じることがあれば獣医師にすぐに相談しています。牛たちに丁寧に愛情を持って接しているからこそ、良い生乳として私自身も胸を張って届けることができます。
最近では、時代や食生活の変化などから昔ほど牛乳が身近な存在ではないと言われています。しかし、私たち鳥取県の酪農家が一丸となってお届けする生乳から作られる白バラ牛乳や多くの乳製品は自信を持ってお届けできる美味しさなので、地元の鳥取県民にはもちろん全国の人にとって身近な存在になってほしいと思います。そのために私自身、環境を大切にし、地域のみなさんと支え合い、できる限りのことに尽力して酪農を続けていきたいと思います。
この牧場の牛乳を飲んでみたい。
より安全・安心・おいしい牛乳を生産することを目的とした制度です。これまで消費者からは見えにくかった生産者の取り組みを分かりやすい形にしました。
本制度に取り組むことで、農場の衛生環境や作業環境がさらによくなり、「この牧場の牛乳を飲んでみたい」と思って頂ける酪農を目指します。