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Episode.02
変わらないことが
自分のスタイル
天野牧場
天野 光雄 Mitsuo Amano
鳥取県中部にある天野牧場。父親から受け継いだ牧場で数々の困難を乗り越えながら歩み続けてきた天野さんがこの物語の主役です。
困難を乗り越え「今」へと繋がる
父親が昭和30年頃に数頭の牛を飼い始めたのが天野牧場の始まりです。私は物心つく頃には牛と接することが当たり前の毎日を過ごしていました。その後、大学進学やアメリカでの研修を経て父親の農場で就農することになりました。しかし、就農した頃は地域の市街化に伴い同じ場所で酪農を続けることが厳しい状況に直面しました。「酪農を続けるには新たな土地で0から始めないといけない」と悩む日々の中で妻の「私も一緒に頑張る」という一言が私の背中を押してくれました。
新たな地でスタートした牧場経営は人材不足など、様々な困難と戦う日々でした。今となっては数ある思い出の一つですが、睡眠不足からヒヤリとした思いをしたこともあります。様々な困難を乗り越え今日まで天野牧場があるのは妻や家族が私を支え続けてくれたからだと思います。そんな家族と今も一緒に酪農を続けていることが私の誇りでもあります。
感謝の気持ちをいつまでも
私にとって牛たちの存在は農場を支えてくれる「同志」です。そんな同志が常に健康でいてくれることが良質な生乳生産へと繋がっていきます。食事に寝床、そして病気の早期発見には常に目配りと気配り、そして感謝の気持ちを持って日々接しています。
そんな牛たちが私の想いに応え、届けてくれる生乳からできた白バラ牛乳をはじめとした白バラ製品は美味しいと、誇りと自信を持って言えます。この先、AIなどの人工知能が優れた発達を遂げても、牛たちの存在なくしてはおいしい牛乳ができないと思っています。これからも私は変わらず良い食事を作り、良い環境を作り、同志でもある牛たちが喜んでくれる酪農場を家族とともに作っていきたいと思います。
この牧場の牛乳を飲んでみたい。
より安全・安心・おいしい牛乳を生産することを目的とした制度です。これまで消費者からは見えにくかった生産者の取り組みを分かりやすい形にしました。
本制度に取り組むことで、農場の衛生環境や作業環境がさらによくなり、「この牧場の牛乳を飲んでみたい」と思って頂ける酪農を目指します。